アシストワークスタイル
未経験からのチャレンジ (三重県:先天性骨形成不全症)
書見台を使用してキーボードに傾きをつける
モニターの切り替え器
私は先天性骨形成不全症で上下肢に障害があります。また、大学在学中に腰椎すべり症の悪化による股関節脱臼の再発及び、頸椎~腰椎の固定術により体幹機能障害となり、日常生活のほとんどに介助が必要となりました。
大学卒業後就職活動をする中で、社会福祉協議会の就労支援担当者から紹介されたのが、クオールアシストでした。在宅勤務のため通勤や体力面、トイレ介助などの不安を感じることなく働くことができます。
私が働きたいと思った理由は、社会とのつながりを持ち社会参加することで、誰かの役に立ちたいと思ったからです。大学を卒業し入社するまでは、社会からの孤立感を感じていました。しかし、入社し社員や取引先の方々と共に働くことで、社会とのつながりを感じることができるようになりました。平日は働き、休日は趣味を楽しむといったように、生活にもメリハリが生まれました。社会経験がなく在宅での仕事ということで、コミュニケーションや業務について不安がありましたが、師匠がつきマンツーマンで研修を行っていただき、独り立ちした現在でも、困ったことがあるといつも優しく相談に乗ってくださり、「一人だけれど独りぼっちじゃない」安心感があります。社会人未経験で最初は先輩方に教えてもらうばかりでしたが、入社しもうすぐ丸二年となる今では率先して業務を行ったり、他の人に業務を教えることを任されるようになったりと、自身の成長を感じられます。
私は、手術により首を全く動かすことができないので、書見台を使用しキーボードに傾きをつけたり、台を置いてモニターの高さを調整したりすることで、正面を向いたままPCの操作ができるようにしています。業務上PCを2台使用していますが、切り替え器を用いて、正面に設置されたモニターにそれぞれの画面をボタン一つで切り替え、映せるようにしています。また、関節が弱く痛みが出やすいため、負担を軽減するためにトラックボールマウスを使用したり、手首にサポーターを巻いたりと工夫をしています。常に腰痛があり痛みが強い日もあるため、適宜休憩をしたり、場合によっては早退やお休みをいただいたりし、体調を考慮しながら無理せず働くことを心掛けています。
現在はクラウド上でのデータ入力や書類作成、経理補助などを担当業務としています。細かい項目まで確認し、正確に行わなければならないので神経を使います。これからも丁寧な仕事を心掛け、未経験の業務にも積極的に挑戦し、少しでも誰かの役に立てるよう努力を続けたいです。