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アシストCSR

地元中学校 福祉学習講話(車いす体験)2回目

講話を聞く様子1 講話を聞く様子1
講話を聞く様子2 講話を聞く様子2
車いす体験 車いす体験
さいたま市内の中学1年生(約230名)を対象に福祉学習として、昨年度に続き2度目の講話と車いす体験を行いました。
今回の福祉学習は、昨年の1時間から2時間という倍の時間を担当することになりました。
時間だけでなく「講話で生徒に伝える内容も増やしていただきたい」との依頼でしたので、ご要望にお応えできるか不安でしたが、依頼されたのならば精一杯務めさせていただこうとお引き受けいたしました。
そして、約230名の生徒さん全員に[車いす体験]をして欲しいと思い、近隣の障害者施設から車いすを7台借用する手配を行いました。
当日は、[自己紹介と講話(前半)]→[車いす体験の説明]→[車いす体験]→[講話(後半)]の順で行いました。
「講話」は、生徒さんに問題を出し、答えてもらう参加型としました。
前半の講話は、「何故、今の中学生に福祉学習が必要なのか」を考えてもらえる内容としまして[人口構成グラフ]を示しながら「現状の福祉環境」について話しました。
受傷部位なども含めた自己紹介では、「障害を受傷後、立ち直ったきっかけ」を話しました。
[車いす体験]前には、次の注意点を守ってもらうように説明を行いました。
  • 車いすの乗り降りの時は、必ずブレーキをかける
  • フットレストに足をかけるのは、車いすに乗っている時だけ
[車いす体験]では、車いす使用者と介助者の二人一組で、実際に車いすを操作してカラーコーンを避けながら通過したり、前輪を上げ車いすを傾けて介助する事をマットレス上で体験してもらいました。
前輪を上げる介助では「あれっ、上がらない」「あー、できた」などという声が聞かれ、少し難しくなってしまった体験にも真剣に取り組んでいる姿が、とても印象的でした。
ワンポイント

ワンポイント

  • 車いす使用者がキャスター(前輪)を上げるには、「慣性の法則」を使います。
    これをキャスター上げに使うには、車いすをゆっくり後方に動かして、急に前に進む!
    すると、車いすがその動きに耐えられずに、キャスターが上がります。
  • 車いす介助者がキャスター(前輪)を上げるには、ハンドグリップ(手押しハンドル)を下げると同時にティッピングレバーを足で踏むと、キャスターが上がります。

後半の講話では、「皆が住んでいる街が、どうしたら、障害を持っている人も障害を持っていない人も、もっと暮らしやすくなるのか」と、体験を通して考えるきっかけになればと思い、「現状の福祉環境」に加え「諸外国(ドイツ・デンマークなど)と日本の福祉状況の違い」について話しました。
真摯に話を聞く表情が見られ、こちらも身の引き締まる思いでした。

当日の[質疑応答]は、時間の関係で行えませんでしたが、後日、担当の先生から「講話を聞いて、福祉を学ぶ大切さが分かりました。」「車いすのコントロールが思ったより難しく、困っている人がいたら助けられるようになりたいです。」などの生徒さんの感想を届けていただけました。
また、「貴重なお話をしていただいた。」「学ぶ意義を社会問題の点からお伝えいただき、[どうして学ばなければいけないのか]を意識して取り組むことができた良い時間になった」などの先生からの感想もいただくことができました。

最後に、快く車いすの貸出をご承諾いただいた、埼玉県障害者交流センターに感謝を申し上げます。
また、車いす体験に真剣に取り組み、自分のつたない話も真摯に聞いてくれた素晴らしい生徒さん達のお役に少しでも立てたのなら、嬉しい限りです。
全体を通して、昨年よりも講話内容は充実したと思いました。
今後もこのような機会があれば、参加された方の声を直接聞けるように、これからも自分のできる形で社会貢献していきたいと思います。