アシストコラム

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私のリフレッシュ法「車椅子バスケ」

リフレッシュ

私の1日は朝6時半に起き8:00~17:30まで仕事をして夜は晩酌、11時過ぎに就寝。これが平日の流れです。1週間で唯一の気分転換として車椅子バスケをやっています。車椅子バスケを始めるきっかけとなったのは、6年前にケガをして頸髄損傷になり重度障害者センターに入所したことでした。ケガをして胸から下は動かなくなったのでスポーツができるとは考えていませんでしたが、センターにはリハビリとして車椅子バスケと車椅子マラソンがありました。支援の方に「どちらかスポーツはやった方がいいよ」と言われ、ツインバスケットを始めることにしました。

ツインバスケはゴムボール(5号)を使用し、障害のレベルでゴールリングの場所が違います。状態が良ければ通常のゴールへシュート、手に障害がある方は高さ1メートルぐらいの別ゴールへシュートします。私の障害レベルから通常のゴールへシュートだったので、車椅子の高さからゴールまで物凄く遠く感じ、最初の1~2ヶ月はゴールの高さまで全く届きませんでした。でも週に3回2時間の練習でシュートもゴールに入るようになり、車椅子バスケの楽しさと風を切って走れることがたまりませんでした。

私のリフレッシュ法「車椅子バスケ」 私のリフレッシュ法「車椅子バスケ」

センターでの生活も7ヶ月間で終わり家へ帰りましたが、もっとツインバスケをしたいと思い地元のクラブに通うことにしました。3年前ぐらいから通常の車椅子バスケ(上バス)も金曜日の夜と日曜日の午後に行っています。上バスでのボールは通常の7号ボールを使用し、ツインバスケと比べて動きも激しく、頸髄損傷の私には皆についていくことが精一杯です。日頃は体を動かさないので良い運動になりストレス発散にもなります。走り込みなど練習はとてもきついのですがいい感じでパスやシュートが決まると気持ち良く、終わった後は体がスッキリとリセットされます。障害の影響で汗は搔きませんが、毎回体を動かしたという満足感も得られます。チームのメンバーにも色んな障害の方々がいるので交流も深まりますし、最近新しい方がチームに入って来て一生懸命頑張っているのを見ると私が始めた時のことを思い出します。興味のある方は車椅子バスケやツインバスケをやってみてはいかがでしょうか。無理だと思わず、まずはどんなスポーツなのか興味を持つことや、試合や練習を観に行くのも良いと思います。

私はこの車椅子バスケに出会ってなかったら気持ちが落ち込んだり、家に引きこもっていたかもしれません。何か自分でやれること、チャレンジしてみたいことに対して行動を起こさないと前へ進めないと思って始めた「車椅子バスケ」が、私のリフレッシュ法となっています。

イラストデザイングループ
頸髄損傷
ゆーD