車いすの種類と楽しみ方
車いすには、生活・レジャー・スポーツによって様々な形があります。入院中出来ないと諦めていたことも少しずつ出来るようになってきています。ここでは、私が使用している車いすや体験を中心にお話します。
車いすには、日常使うタイプのものから各種スポーツ専用のまで様々なタイプが存在します。日常使用する車いすは、大きく分けて手動式・介助用手押し型・リクライニングタイプ・電動車いすなどがあり、スポーツ用車いすは、各競技によって形が異なります。車輪の取り付けがハの字になっていたり、競技によっては、それぞれ形や付属品も違っています。このようなスポーツ用車いすの操作には技術が必要となりますが、方向変換や回転等機動性が高くなっておりプレイの幅が広がります。
私は主に陸上用車いすとバスケットボール用車いすに乗る機会があります。陸上用は、レーサーと呼ばれ、以前は四輪の時代もあったようですが、今では三輪タイプへと改良が重ねられ、安定性とよりスピードが出る構造に変化しています。今は自動車メーカーなどのコラボ商品なども出ており、軽量でスピードが出るように日々進化しています。
障害の度合いによっても、車いすの見た目や作りが異なり、それに必要な用具なども個人差があります。頚髄損傷の私は右手に握力がないためにバスケットボールをする際、手袋を着用しないと車いすを自由に動かせません。私は通常の車いすバスケットボールと日本で生まれた車いすツインバスケットボールの両方で活動していますが、障害の度合いで、その2つのバスケットボールでのポジションも違っています。車いすレーサーに乗る場合もハンドリム(車輪の外側にある金属製の輪)をたたく位置が障害によって違って、上り下りなどの場所によっても違ってくるので、ある程度手を覆い隠すような手袋になります。個人差はありますが、体の状態や場面に応じて使い分けをしています。私の障害クラスより重度障害の方は、日常車も含めハンドリムのコーティングや専用の手袋などで車いすを更に動かしやすくする工夫が必要な人もいます。
レジャー活動に関しても様々な面で使用する車いすがあります。今まであきらめていた海や山でも専用車いすで楽しめるようになるのです。山登りの経験はなくよくわかりませんが、サーフィンは数回楽しんだことがあります。太い車輪の四輪車いすで砂浜を移動しましたが、健常者のサポートが不可欠となります。サポートする団体も徐々に増えています。外にも様々な障害者スポーツがありますので、機会があったら挑戦しようと思います。
イラストデザイングループ
頚髄損傷
関ちゃん